- 手入れを怠りません。
- 休日用のジャケットを揃えています。
- コートを買うならジャケットを買い足します。
- オーダーメイドしたジャケットを所有しています。
- クリーニングにはだしません。
これらの項目に頷いた人は、ジャケット愛が強めな「ジャケットラバー」と言えるでしょう。
そしてジャケットラバーほどクリーニングを利用しないと感じることがあります。
注)肌感であり、根拠はありません
利用しない理由のひとつは、
立体感が損なわれてしまうことを危惧しているから。
ジャケットラバーは立体感を大切にしている印象があります。
具体的には下の3か所です。
- 上衿(のぼり)
- 下衿(ラペル)
- 肩(袖付け)
この記事では、ジャケットラバーにも安心してクリーニングが利用できるような内容を目指しました。
ただし明確な根拠はありませんので、興味がある人だけご覧になってください。
ジャケットラバーも納得するクリーニング店とは
知り合いにジャケットラバーがいるのですが、過去にドライクリーニングから戻ってきたジャケットがぺちゃんこになって返ってきたことがあり、それ以降利用しなくなったそうです。
ブラッシングなど日常のお手入れをしっかり実施しているので、よほど汚れない限りはクリーニングにださないとのこと。
キレイになることを期待して利用したのに、逆の結果になってしまいショックを受けたようです。
最初はクリーニングへの期待があったから利用したはずなので、成功していれば出し続けてくれていたのかもしれません。
- キレイになることを期待⇒ぺちゃんこな仕上がりで返ってきた(失敗)
- キレイになることを期待⇒立体感のある仕上がりで返ってきた(目指すべき結果)
では立体感を損なうことなく復元してくれるクリーニング店を見極めるポイントは何でしょうか。
答えは「テーラードに関する知識があるクリーニング店」です。
そんなこと当たり前だと思うでしょうが、そういったお店は現状少ないのです。
- 利用したことがあるが、汚れが落ちなかった
- 苦い経験があった(芯地・裏地の据え付けを壊された、ボタンが壊れた)
- 尊敬する人がクリーニングは必要ないと言っていた
ジャケットの中身は異なる素材の重なりでできている
ジャケットはさまざまなパーツで構成されており、パーツによって素材も違います。
たとえ生地がウールだったとしても、裏地や芯地には以下の素材が使用されることがあります。
- 裏地で使用される主な素材
-
- シルク
- レーヨン
- キュプラ
- ポリエステル
- 芯地(副資材)で使用される主な素材
-
- ウール
- コットン
- リネン
- レーヨン
- ポリエステル
それらが何層にも重なって構成されているジャケットを水洗いし回復させるには、構造や素材に対する理解がないと悲惨な仕上がりになってしまうのは目に見えていると思いませんか。
テーラードの知識があるクリーニング店はおおよそ次のような工程を踏んでいます。
- 届いた品物の素材やパーツ構成、状態を診断しベストなクリーニング方法の決定とカルテの作成をする。
- ウエットクリーニング後の縮み幅を把握するため、事前に採寸をとる
- 表地と芯地が動いてしまうと形崩れが起きるので、防ぐためにしつけをする
- ウールは濡れた状態で摩擦などの圧力が加わると縮んでしまうから、単品かつ動きが少ない洗い方にする
- 同様の理由で静止した状態で乾燥する
- 生地やパターンに合わせたプレスをおこなう
すべての品物は素材もコンディションも異なるわけですから見極める目、すなわちテーラードに関する知識が必要なのです。
ジャケット構造に詳しいクリーニング店なら後悔しない
テーラードに関する知識があるクリーニング店を利用すれば
- 衿の立体感がなくなる
- 裏地や芯材がダメージを受ける
こういった不安から解放されるので、安心してクリーニングを活用できます。
お気に入りのジャケットがもっと好きになりますよ。
別の記事でジャケットにおすすめのクリーニング店を紹介していますので、参考にしてください